パーキンソン病

パーキンソン病は、日本の特定疾患に認定されており、症状や所得によって医療費の助成を受けて治療を継続できる疾患です。
パーキンソン病にかかると、手足の運動能力の低下のみでなく、便秘、うつ、多尿、不眠などへ移行することもあり、
悪化すると最悪の場合は日常生活に支障をきたしたり、寝たきりになってしまう場合もあります。

現時点では、パーキンソン病を完治させる治療法は発見されていませんが、
パーキンソン病は、適切な処置を施すことで症状を緩和したり、進行を遅らせることは可能と考えられています。

 

  パーキンソン病の原因  

中脳にある「黒質(こくしつ)」という部分の神経細胞が減少することが原因と考えられています。
黒質の神経細胞はドーパミンという神経伝達物質を分泌します。
ドーパミンはこの神経細胞が伸ばした突起を通じて、線条体へ運ばれ、突起の先端に貯蔵され、必要に応じて利用される仕組みになっています。
つまり、パーキンソン病の患者様は、この線条体のドーパミンが著しく減少した状態にあります。

 

 パーキンソン病の四大症状 

(1) 振戦(しんせん)
主に安静時に手足が震えます。

2) 筋固縮(きんこしゅく)
筋肉がこわばって固くなり、手足の動きが悪くなります。

(3) 動作緩慢(どうさかんまん)
動きが鈍くなり、一つの動作を始めるのに時間がかかります。

(4) 姿勢反射障害(しせいはんしゃしょうがい)
すくみ足、小刻みな歩幅などになります。

この他にも、「同時に2つの動作をする能力が低下すること」や「自由な速さのリズムを作れなくなること」があるとも言われています。
パーキンソン病は、現存するどの医薬品も病気を根本的に治療する「原因治療薬」ではなく、
不足しているドーパミンを補うことで症状を緩和する「補充療法薬」です。
そのため、パーキンソン病の患者様は、服薬中は症状が出づらいですが、服薬を止めると、症状が出始める傾向があります。

 

 


理学療法士による症例へのアプローチ


薬物療法と併用して、患者様・利用者様の症状の進行具合に応じたリハビリテーションを行うことで、
高いレベルで運動機能を維持し、二次的機能障害を予防することができます。
そうすることで、ご自宅での毎日のQOL(Quality of Life)の向上を図ることが可能になります。

西大阪にはパーキンソン病の患者様・利用者様に対する臨床経験が豊富な理学療法士が揃っております。
私たちが行っているリハビリテーションの一例をご紹介します。

 

   歩行障害に対して   

庄野PT
ノルディックポールを使用して歩行訓練を行います。パーキンソン病特有の小刻みな歩行の症状の改善が期待できます。また、体幹の回旋も大きくなると考えられます。

 

   すくみ足に対して   

庄野PT
すくみ足の症状が出たときは、サイドステップを踏むと足が出やすくなるとの臨床情報があります。

日髙PT
家族などの協力者の方に患者様の足元に向かってボールを転がし貰い、(転倒リスクを伴う為)セラピストは患者様の側に付きます。

 

 寝返りなどの動作能力低下に対して 

庄野PT
普段起き上がっている方向と逆の方向で起き上がる運動を行います。パーキンソン病の方は、自分の得意な側の運動に対する認識が低く、いつも行っている動作を反対側で行うよう指示すると、動作をスムーズに行える場合が頻繁にあります。

日髙PT
臥位にて、左右交互に目標物に向かってリーチして貰います。体幹の回旋制限に対しても効果があると考えられます。

 

 姿勢反射障害に対して 

日髙PT
立位・座位で、左右交互に目標物に向かってリーチして貰います。

西大阪では、患者様・利用者様の疾患や症例に対して、適切なアプローチを行うため、情報共有を徹底し、技術の研磨、知識の蓄積を継続しています。

パーキンソン病についてご相談があるケアマネジャーの方、患者様、もしくは患者様のご家族の方、お気軽にお問合せ下さい。